2015年、兵庫パルプでは、国内では初めての本格的なパルプドライマシン(パルプ乾燥用マシン)を導入。
従来のウェットパルプに比べ、商品力が大幅に向上し、海外の(ドライパルプ)サプライヤーと競争できる条件が整いました。
ワイヤーパート
プレスパート
ドライヤー
ドライヤー出口~カッター
レイボーイ
製品
軽量で加工性に優れたUKPの特性を活かし、建材原料に適した「セロファイバー」を開発しています。
セロファイバーは、UKPをさらに高叩解処理※することにより繊維をフィブリル(小繊維)化したものです。かつては幅広く使用された石綿(アスベスト)と同様の機能を発揮する人体に無害な木材繊維として注目されています。
本来、パルプにはセメントを保持する機能はありませんが、セロファイバーは細微な繊維上にむらなくセメントを保持することが可能なことに加え、耐アルカリ性や耐熱性にも優れた特性を有しています。
そのためセメントに繊維材料を混ぜ込み作られるスレート瓦や、タイルやレンガなど窯業建材の補強原料として、建築分野で幅広く活躍しています。
※叩解(こうかい)処理:
繊維の集まりであるパルプに水を加えて叩いて紙原料とすること