木材原料の調達基本方針に則り、すべての木材原料の合法性を確認しています。
木材原料の構成
兵庫パルプが原料として利用する木材資源は、およそ9割が製材廃材や解体材などの古材・リサイクル材であり、生産林から産出される木材(低質材)は1割程度です。
事業活動に占める森林資源の割合が低いとはいえ、原料調達にあたっては、林野庁や日本製紙連合会のガイドラインに従い、「木材原料の調達基本方針」のもと合法性証明システムを運用し、違法に伐採された木材を使用することがないよう厳しく管理しています。
またほとんどの木材原料は国内から調達し、一部を海外から輸入しています。原料別の内訳は下図であり、製材廃材・解体材などを積極的に活用しています。

木材原料の調達基本方針
兵庫パルプは2006年に「木材原料の調達基本方針」を定め、適正な調達を推進しています。
- 法令を遵守いたします
木材原料の調達にあたり、法令を遵守して生産された木材を調達します。
最善の努力を以って以下のカテゴリからの木材原料の購入を回避します。
- 違法伐採された木材
- 伝統的な権利及び市民権を侵害し伐採された木材
- 管理活動により高い保護価値が危機に瀕している森林から伐採された木材
- 人工林(プランテーション)又は非森林用途に転換されつつある森林から伐採された木材
- 遺伝子組換え樹木が植栽された森林からの木材
- 工場残材・リサイクル材・未利用材の活用を推進します
- 製材廃材を原料として利用します。
- 家屋解体材、開梱材、廃棄パレット等を原料として利用します。
- 間伐材を原料として利用します。
- 取り組み状況を情報公開いたします
当社の取り組み状況について定期的に概要を公開いたします。
- 相互の信頼と繁栄を構築します
お取引先との信頼を構築し、共存共栄の精神の下に、環境・安全・品質・コストにベストの調達を追及いたします。
- 生物多様性に配慮いたします
これまでに取り組んできた地球温暖化防止、循環型社会形成に向けた環境活動に加え、生物多様性の保全と木材資源の持続可能な利用を実践します。
合法性証明システム
兵庫パルプは2006年から、木材原料の調達における合法性証明システムを運用し、すべての木材サプライヤーからトレーサビリティーレポートの提出を受け、合法性を確認しています。
- 当社は、合法性を確認する必要がある木材原料のサプライヤー(納入業者)を対象に、トレーサビリティーレポートを要求し、木材原料の出所、森林管理方法等を把握することにより、調達した木材の合法性を確認します。また定期的に当社社員が、サプライヤーの取組み状況を調査確認します。
- 関連資料については、最低5年間保管し、監査などの必要に応じて開示します。
- 当社の取組み状況について、定期的に第三者による監査を実施するとともに、その概要を公表します。
FSC認証の木材調達
兵庫パルプはFSC認証を受けた木材を調達しています。FSC認証とは、国際機関FSC(森林管理協議会)により、森林の環境保全に配慮し、地域社会の利益にかない、継続可能な形で生産された木材に与えられるものです。
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